【1】伝説のライブの裏側
伝説的なライブとしてアルバム化されているNUMBER GIRLの初ワンマンツアーの渋谷クラブクアトロでの千秋楽。その伝説の夜に三栖さんはスタッフとして参加していました。
【2】今までに無いライブアルバムのジャケット
ライブアルバムのジャケットは割と似たり寄ったりのものが多いが、偶然入った中学生新聞の取材の記事によってそれまでに類の無い表1が生まれることとなる。
四つ折りブックレット展開図。
新聞「毎中音楽部」をジャケットに使用する事は決めていたが、どういう形で表1にするか試行錯誤した。あれこれ考えた末に左下の部分が表1になるように四つ折りに畳み、広げると紙面全体が読める形にした。(三栖)
四つ折りブックレット展開図の裏面。
アヒトくんが「泥酔トランスフォームド状態」になっている写真を裏面に使用する事は即決だった。(三栖)
【3】新聞の再現と全体のバランス
新聞記事を表1に使うことが決まったものの、類を見ないものだからこそ、新聞らしさの再現や、タイトルの入れ方などに工夫が凝らされている。
盤面にはギターのヘッドの部分の写真を使用 (ポッドキャストでは「ネック」と言ってますがヘッドです)。盤面だけは新聞以外の素材を使い、ビシッと見えるようにしたかった。(三栖)
バックトレーのレイアウトは新聞の一部を拡大して使用。そこに収録曲名をコピーで潰して作った素材を、バラバラに散らして配置。CDジャケット全体を新聞の質感で統一したかった。(三栖)
メジャーリリース当初から帯には、キャッチコピーのみならず、作品タイトル名、バンド名、すらも入れないと決めていたが、東芝EMIが社内で規定していた「品番と価格」だけは表記した。今回のライブアルバムについては帯に初めてタイトルとバンド名を表記。ただし、表1の印象より強くならないようにしたかったので、新聞紙の色と同化するような黄色にした。(三栖)
【4】繰り返される極太明朝体
この頃のNUMBER GIRLの広告で使われていた繰り返しのフレーズ、所属レーベルを大きく打ち出すことや字体などの、当時こだわっていた「文字でインパクトを与える」という手法について。
雑誌広告のレイアウト。『SCHOOL GIRL DISTORTIONAL ADDICT 』の「鋭角サウンドが君を突き刺す」と同様に「シブヤは炎上するか?」を2回繰り返しで配置。ダイナフォント超極太明朝体を使って印象を強くした。CDジャケットと同じく、文字素材は全てコピーで潰した。(三栖)