第一回放送 SCHOOL GIRL BYE BYE (全3話)

【前編】 初めて作るCDジャケット

NUMBER GIRLのインディーズ時代のフルアルバムSchool Girl Bye Bye。三栖一明氏は初めてのCDジャケット制作に取り掛かるが、独特の世界観を表現するのに苦戦します。

【後編】 NUMBER GIRLのビジュアル化の基礎

前回やっとのことでデザインの正解に辿り着いた三栖一明氏。今回はそのデザインの色や意味等の細かい部分を解説していただき、NUMBER GIRLというバンドをビジュアル化することの本質に迫ります。

最初のラフデザイン。CDジャケットの正方形の中に、アルバムタイトル、バンド名、ビジュアルイメージ、の3つの要素を同居させようとしている事だけしか感じられない。ナンバーガールの作品をビジュアル化する事の難しさ、CDジャケットとして何が重要な事なのかを分かっていなかった未熟さが現れている。(三栖)

【こぼれ話】 なんで再発のジャケットは色が違うの?

再発のジャケットは若干色が違うということと、初版のデザインにはあるミスがあったんだという話

(図1) 1997年11月 Automatic Kiss Recordsから発売されたSCHOOL GIRL BYE BYE

schoolgirlbyebye

(図2) 1999年2月 KOGA Recordsから再発されたSCHOOL GIRL BYE BYE

福岡で作成したAutomatic Kiss Records盤は現在の様にデータ入稿ではなく、手作業で入稿しており、アナログ版下、配色の指示書等、現存していない。上京後に作成したKOGA Records盤はデータ入稿しており、配色はAutomatic Kiss Records盤と同じ様にしたものの、記憶が曖昧になってた事や、印刷業者の違いで全く同じ色味にはならなかった。ただ決定的に失敗したCDレーベル面の色は、当初意図していた水色にする事は出来た。KOGA Records盤制作にあたっては、Automatic Kiss Records盤との差別化を図るため、同心円内のバックトレーの向井漫画を変更している。(三栖)

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