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第七回放送 ナンバーガール公式電気通信 ”狂う目”について (全4話)

【1】ホームページは誰の仕事?

NUMBER GIRLのオフィシャルホームページ『狂う目』。まずバンドのホームページとは誰が作って誰が管理するものなのか? そして三栖さんがホームページを作るに至るまでには意外な人物の助言がありました。

【2】狂う目と久留米

三栖さんと向井さんにとって「狂う目/久留米」とは何だったのか? ホームページタイトルが決まり、三栖さんは本格的にWebサイト作りに取り掛かります。

90年代のウエブサイトは、簡素なものが多く、ザックリしたテキストメインのものが多かった。今でこそデジタルメディアは多様なプラットフォーム、作成アプリケーション、表示可能なファイル形式などが豊富にあり、イメージを実現する事ができるが、当時は逆にデジタルメディアだからこその制限が多く自由度が低かった。それを逆手に取り、あえてアナログな見せ方をしようと思った。(三栖)

多くのウェブサイトが「当たり前」のように作られている方法とは違う事をしようと考え「縦書きにしよう」と思いつく。まずは、いつものようにフライヤーを作るようにラフデザインを組んでみる「狂う目」は超極太明朝体、そして思いつきでハトの図案を作り配置する。縦書きにする事でOfficial website や Email などのネット用語も、おのずと日本語で表記する方がハマって見えた。「さて、これをブラウザで表示させるにはどうすりゃいい」と、HTMLとの格闘の日々が始まる。(三栖)

とっかかり、テーブルを組んでやりはじめるが「縦書き」表示に難航。力技でテーブルの中にテキストを入れ、一文字一文字改行し縦書きに見せる方法にたどり着く。(三栖)

【3】縦書きのウェブサイト

インターネットの設計に真っ向から抗う、前代未聞の右から左に読ませる縦書きのウェブサイトを作ることにした三栖さん。1から作り方を模索してホームページを形にしました。

2000年4月28日。狂う目開設。当初はヘッドタイトルと、リリースや活動情報を乗せるスペースの2段組で、当初の狙い通りノースクロールで見れるトップページだった。(三栖)

2000年12月11日。オフィシャルページだからこそ見れるコンテンツを置きたくなった。そうなると3段組にする必要性が浮上。(三栖)

2001年3月16日。ライブの出演など情報量が増えてくると、さらにスペースが必要となり4段組へ拡張。こうなるとノースクロールでは見れない。しかたない。(三栖)

2002年3月29日。リリース情報はリリースタイトルと発売日だけだったが、ジャケ写や収録曲も配置し、メディア情報なども乗せるようになる。5段組へ。ノースクロールで見せる…「知ったこっちゃねえ」と開き直る。(三栖)

2002年9月20日。解散が決定し、numbergirl.comを開くと一発目に表示されるトップページは、この解散宣言文を乗せる事にした。いつものトップページの「最新情報」の先頭に、この宣言文をのせてもいいのだが、バンドとして大きな決断であり「単なる情報扱いで見せる内容ではない」と思った。超極太明朝体で力強く見せるこの解散宣言文は、HTMLで表示させる事が難しく画像で作って貼るしかなかった。(三栖)

2003年3月31日。この画像が表示されるだけで狂う目閉鎖。(三栖)

【4】再結成後の『狂う目』とハト

『狂う目』はNUMBER GIRLの解散とともに一度閉鎖されましたが、再結成の時に再開されます。しかし、ホームページ再開は思わぬトラブルに見舞われます。

20年の時を経て復活。デジタルメディアとしての主軸はツイッターなどのSNSになっている現在、ホームページの存在・役割は完全に変化しているので、シンプルかつ閲覧したい情報へ容易にアクセスでき、オフィシャル情報の保管場所としての作りに徹した。ブラウジングもパソコンからスマートフォンへ変化しており、縦書きページは様々な問題を伴い、見た目も昔ほど特別なものとも思えないのでヤメにした。(三栖)

2022年8月13日。再解散を発表。またその時を迎える。(三栖)

ハトGIFアニメ

開設から2年間は何も考えてなかったが、ハト突然動かしたくなった。現在であれば、様々なアニメーションファイルを作る方法があるが、軽くて簡単な動きで良かったのでgifで作成。最初は単に羽ばたかせてみただけだが、それ以降、そこに「ハトがいる景色」が浮かぶようになる。 (三栖)

2000年4月28日。狂う目開設時からヘッドタイトルの図案として配置。(三栖)

2002年2月20日。2年間経過したところでハトを羽ばたかせるアイデアが浮かぶ。(三栖)

2002年4月28日。このハトだけじゃなく、他のハトも飛んでいる景色が浮かぶ。(三栖)

2002年7月9日。どっかに飛んで行ってしまったハトがいない空の景色が浮かぶ。(三栖)

2002年8月2日。「ハトがいなくなって1ヶ月、何処に行ってしまったのだろうか…」と思っていたら、学ラン男の所で酒のつまみの食べカスをついばんでいた。というイメージが浮かんだ。(三栖)

2002年8月26日。何処からともなく飛んできたハトを眺めていた学ラン男だが、それに飽きてどっかに行ってしまう。というイメージが浮かぶ。(三栖)

2002年10月30日。学ラン男の所でエサにありついたハトは、他にも落ちてるエサがないか探しながら歩き出す。(三栖)

2003年1月1日。正月、突然鳳凰になる。(三栖)

2003年1月13日。再びエサを探しに歩き出す。(三栖)

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